Chromeリモートデスクトップでお手軽にUbuntu16を遠隔操作したよ

遠隔操作/リモートデスクトップ

どうも今回はちょっとジャンルが変わりまして、遠隔操作の話です。いつもUbuntu端末への遠隔操作を行うときはSSHで済ましているのですが、現在Webデザイン系のことをやっているので、CUIだと困るという場面に直面しました。
とうわけで、今回はGUI環境で遠隔操作できるものを導入したいと思います。

……正直、Ubuntuのリモートデスクトップなんて方法が色々ありすぎてなんでもありな気がします。そこで、今回はお手軽さを最優先ということで、”Chrome Remote Desktop”を使ってやっていきたいと思います。


OS : Ubuntu 16.04 LTS


0. Chromeをインストール

まずは準備の準備ということで、Chromeをインストールしていてもらいたいです。
一応Chromeの流れを汲むChromiumで作られているブラウザでも試しましたが、正しく動作しなかったため、ちゃんとした(?)Chromeを使用したほうがいいと思います。

インストール方法ですが、前に別の記事で書いたことがあるので、そちらを参考にしていただけると幸いです。

1. ChromeAppsのインストール

では、”Chrome Remote Desktop”を導入しましょう。別に特別なことはないのですが、普段通りChromeでアプリストアを開いてリモートデスクトップを検索して出てくる、このページから”Chromeに追加”を選択して導入してください。導入したアプリはアドレスバーに”achrome://apps”と打ち込むことで確認することができます。さて、これでインストールはおしまいです。

おそらく、WindowsやMacOSなどでは、そのまま起動すれば使えます。しかし、残念ながらUbuntuではもう少し作業する必要があります。

2. ちょっとだけ作業

正直これからやる手順はすべて、アプリ内のヘルプに完全な日本語の説明があるので書く必要があるのかは疑問ですが、書いていきます。

まずはホストコンポーネント(リンクはファイル直通です)なるものをインストールします。これはdeb形式で配布されているので、DL後、適当なディレクトリに置き、ダブルクリックからインストールしちゃってください。余談ですが、自分はこのときDLだけしてインストールを忘れていたためしばらく迷っていました。お気をつけください。

次に仮想デスクトップセッションを作成します。ヘルプにはなんだか色々書いてありますが、要は自身のデスクトップ環境を調べて、それを記述した”.chrome-remote-desktop-session”というファイルをホームディレクトリに作成しろということです。Ubuntuの場合でデスクトップ環境を入れ替えたりしていなければ、先ほどのファイルに記述するのは、以下のコマンドだけで大丈夫だと思います。

これでダメな場合は、ヘルプ通り”/usr/share/xsessions/”内の”.desktop”ファイルを探し、その中の”gnome-session –session=xxxxxxxxxx”という部分を探します(xxxxxxxxxxは環境名)。この記述を元に、”.chrome-remote-desktop-session”に書き込む内容は、以下のようになります。

さて、これで下準備はおしまいです。

3. アクセスしてみる

それでは、”Chrome Remote Desktop”を再起動してみましょう。起動できたら「マイコンピュータ」の項目の「利用を開始」ボタンを押します。ここで「リモート接続を有効にする」というボタンが出ていれば勝ちです。あとは、適当なPINコードを決めるだけです。そうしたら、アプリをインストールしてある別の端末から、一覧に表示されている端末にアクセスするだけです。

先ほども書きました通り、自分はdebファイルのインストールをしていなかったので、「リモート接続を有効にする」が表示されませんでした。皆さんも出ていなかったらションもないミスがあるかもしれないので確認してみてください。

おわりに

今回は、Chromeアプリを使ったリモートデスクトップをやってきました。ただのブラウザだったはずなのに、いつの間にかこのようなアプリ機能を身につけて正直びっくりしていますが、使う側としては、便利になるのは嬉しい限りですね。というわけで今回はこの辺で終わりにしようと思います。