仮想通貨の仕手って稼げるんだってさー。なら参加しなきゃね!
はい。過去最高にアホなタイトルになりました。みなさんは”仕手(して)”という言葉をご存知でしょうか? おそらく本記事を読み始めた人はご存知かと思いますが、仕手は大量の資金を用いて短時間に大量の売買しまくることで、市場価格を操作するという手法です。よく分からないという人は某狼サンがお勧めしていたこちらの漫画をご覧ください。
さて今回はそんな仕手でも仮想通貨、特に草コインを対象にしたものを取り上げます。おそらく、草コインを始めとした仮想通貨を調べていると、一度は”仕手”という言葉を見たことがあるのではないでしょうか?今回はそんな仮想通貨仕手の中でもDiscordで形成されている仕手グループ(Pump Upグループ)についてつらつら書いていこうと思います。
ただ、自分は”仕手”について完全に理解しているわけではありませんので、誤解を招く可能性があります。そのため、あくまで一つの意見としてご覧ください。また、本記事で以降”仕手”と書くものは、仮想通貨を対象にしているものとなります。
Contents
0. (仮想通貨)仕手とは?
さて、改めて仕手について簡単に紹介しておきます。元々、仕手は株式や外国為替に対して大量に売買を行うことで、人為的に相場を操縦し、短期間で大きな利益を得ようとする手法です。ただ、例に挙げた株式などを操縦するには、個人の資金では到底太刀打ちすることはできません。先ほど紹介した漫画でも、めちゃくちゃお金を持っている人が集まってやっと仕手ができるというのが現実です。
相場の操縦とか犯罪なんじゃないの?と思われるかと思いますが、Wikipeiaの記事を鵜呑みにするのであれば、仕手自体は犯罪では無いそうです。ただ、仕手をするためにしばしば犯罪的な行為が行われるため、仕手のほとんどは犯罪ということらしいです。今回紹介するのは仮想通貨取引に対する仕手です。じゃあ、仮想通貨に対する仕手は犯罪なのか?となります。が、仮想通貨を取引したり調べている人は肌で感じていると思いますが、仮想通貨に対する法整備は国内外問わず、まだまだな段階です。そんな中、仮想通貨に対する仕手に対する整備が整っているわけない……つまり、”良くないことかもしれないけど、別に違法じゃないし〜”、ということでグレーゾーンってやつなんですね。というわけで、現状、特に犯罪じゃない仕手は儲ける素晴らしい方法として、多くの人が行なっているわけですね。
さて、上で説明したように、仕手を行うには個人の資金では太刀打ちすることはできません。そこで登場するのが仕手(Pump UP)グループです。漫画内では、おじさん達が仲良しグループで秘密裏に協力していました。しかし、仮想通貨における仕手グループはそんな硬いものではありません。参加したければ、ネットで検索すれば一発でグループへの招待を獲得することができます。その多くは海外のグループですが、最近では日本語のグループも増えてきました。本記事では各グループの詳細情報を出す気は無いので、招待状はご自身で探してください。
そんなかでも、現在主流になっているのが、Discordと呼ばれるゲーム向けのチャットサービスを使用しているグループです。Google先生辺りで”discord pumpup”とか調べればすぐ該当の仕手グループ達が見つかると思います。あとは、Lineを用いているグループなどもあります。いざ仕手を行うときにはTelegramというコミュニケーションツールを使用し、仕手を行うコインを通知していることが多いです。こうすることで通知のラグが少なくなるそうです。もし仕手に参加するのであれば、DiscordとTelegramの登録はほぼ必須となります。
そんな仕手グループが狙うのは、時価総額が低い草コインです。中でも出来高が少ないものを選択するそうです。そうすることで、より大きく操縦が行えるそうです。そのため、仕手が行われる通貨は聞いたことがないようなものが選ばれることが度々あります。また、そのようなマイナーコインを取引するため、使用される取引所はBinanceやCoinExchangeが使われます。もし仮に仕手に参加するのであれば事前にアカウントを作成し、操作に慣れておいた方がいいのかもしれません。
1. 記事を書いている人
記事のメインっぽい部分を書く前に、自分と仕手の関係について書いていこうと思います。関係といっても、正直関係はないのですが…。自分はこれまで、国内外合わせて数十もの仕手グループに参加しました。また、とある日本語仕手グループのBOT運営者として、事前に仕手情報を貰うことができる役員(?)的なポジションにいたこともありました。
そして、それぞれの仕手グループで、百もの仕手を”見”てきました。……そうです、実際に仕手に参加したことはありません。ただ、通知のタイミングで板がどのように変化して、結果どれだけの人が得(損)したのかを観察していました。特に、事前に情報を貰っていた時は、通知後何秒くらいで価格が変化するのかを見れたので面白かったです。さらに仕手後のチャットを見ていると、高値で掴んでしまった人が「詐欺だ」と連呼している中、別の人が「OOBTC稼いだ」と話しているのが最高にカオスでした。
というわけで、この記事は仕手経験値が高いんだか、低いんだか分からない人間が外野からウダウダ書いています。この時点で気にくわない人は、とっととページを閉じるのが吉かと思います。
2. 仕手手順
次に、仕手の手順でもめちゃ簡単に説明しておこうと思います。まずは、グループに参加します。次に、仕手を行う日まで待ちます(複数参加していると連日のように仕手が行われます)。仕手当日になったら、仕手を行う通貨(仕手コイン)が通知されるのを、取引所の画面を出しながら待ちます。通知が行われたら、急いで仕手コインのページに移動して注文します。あとは、値が目標値に行ったところで売ります。そしてニヤニヤするというのが、各グループで説明される手順です。
良く分からないという方は国内外問わず、一度仕手の現場を見てみるのがいいと思います。どこのグループでもほぼほぼ同じ事をするだけなので、見るだけでも仕手の流れは掴めると思います。
3. 面白かったこと
次に、自分が見てきた仕手で面白かったことを簡単に紹介していこうと思います。
1. 仕手が失敗する
「仕手が失敗する」と書きましたが、これには色々な理由があります。まず、一番分かりやすいのはグループのトップが駄目というものです。自分が見た中では仕手コインの選択が悪いとか、仕手参加者数の見積もり不足などがありました。
次に分かりやすいのは提携グループが駄目というものです。先ほども紹介したように、仕手を成功させるには大量の資金が必要です。そのため、一つのグループよりも複数のグループで協力した方が仕手の成功率は上昇します。というわけでグループ同士で提携を行うことがよくあるのですが、提携先が悪いグループだと、利用されたり裏切られたりで仕手も失敗します。
他にも大小合わせれば、いくらでも失敗理由は挙げられます。面白いのは、どんな状況でも通知が出たら、必ず仕手コインを購入して損をする参加者がいるということです。
2. 宗教と化している
上でも述べたように、仕手は失敗します。多くのグループでは失敗した時、「詐欺だ」とか「トップだけが儲けられる仕組み」というコメントによりチャットが荒れます。だた、とあるグループでは、失敗した直後に「明日もやるぞ」的なコメントを出し、損失を出した参加者たちは「明日は儲けるぞー」コメントを出すというなかなか面白い空気で満たされていました。
そのグループは決して仕手の成功率は高くなかったのですが、不思議なことにトップへの信頼(信仰?)は薄れることはありませんでした。恐らく、あそこのグループのトップさんは仕手よりも別のことをした方が良いだろうなと思いました。
3. 海外グループが潰しに来る
これまで見てきた仕手の中で最も面白かったのは、国内グループが提携して行なった仕手に対して海外グループが妨害を行ったことでした。妨害の内容は、国内グループが仕手を行う瞬間に大量の売りを注文することで値段を下げるというものでしたが、ものの見事にモリモリ値段が下がって行って面白かったです。損害を出した人もたくさんいるようでした。
妨害が行われた原因は、国内グループのトップの一人が海外グループに仕手情報を漏らしていたとのことでしたが、国内外の仕手グループが板上で争う様はさながら映画でも見ているようでした。
4. 仕手で儲けるには
では、仕手で儲けるにはどうすれば良いでしょうか。最低条件として、取引所の操作に精通していることと安定したネットワークは必要でしょうね。加えて、通知されたコインの板・チャートを見て、本当にそのコインを買って良いかを瞬時に判断する能力と、変化する状況でも焦らない心が必要ですね。最低限これらが揃っていないと、チャットで「詐欺だ」と喚くことになると思います。
さて、これらの条件揃わないなら、仕手コインに選ばれそうなコインを買っておいて、仕手されるのを待つという手もあります。実際に仕手グループのチャットで、どのコインが選ばれるかを考察しているのをよく見ます。高値を掴まされる可能性は低いですが、ちゃんとした草コイン調査が必要になります。
あとは、仕手グループを自分で運営するあるいは役員に潜り込むという手があります。事前に仕手情報を握れる運営は確実に他の参加者よりも稼ぎやすい立場にあります。ただ、上記でも述べましたが、グループのトップが無能だと、仕手は成功しないので、ご注意です。
おわりに
さて、本記事では仮想通貨に対する仕手についてダラダラ書いてきました。仕手について、とよかく書くつもりまありませんでしたが、何を書きたいのかよくわからない記事になってしまいました。
この記事で確実に言い切れることは、これまで仮想通貨仕手をたくさん見てきた自分は、今後も参加することは絶対に無いということだけです。