MacにもPythonでMeCabの環境を構築するよ

自然言語処理MeCab, macOS

どもども最近記事更新頻度が上がってきて、いい感じですが今回は自然言語処理系の記事です。

普段使っているデスクトップPCのHDDが異音(?)を発するようになってきたので、一応サブのMacBookにもMeCab環境を構築していこうと思います。また、基本的にPythonから使用するため、PythonのコードからMeCabを呼び出せるように環境構築を行いたいと思います。

前提としてHomebrewの導入とPython(+pip)環境の導入が終わっていることが前提となりますので、まだ環境構築ができていない場合はこちらの記事なんかを参考に構築しちゃってください。


OS : macOS Sierra
Python : 3.6.0


1. MeCabのインストール

もしhomebrewの環境があるならMeCabのインストールはめちゃんこ簡単です。以下のコマンドでインストールされます。

これだけでMeCabはインストール完了なので、端末から”mecab”と打ってみるとお試しで実行することができます。

2. neologd辞書の導入

さて上記のコマンドでMeCabのお試しをしてみるとわかると思いますが、かなり解析精度は低いです。そこで解析に使用する辞書をmecab-ipadic-NEologdに変更します。これは有志が作成している辞書で、Webから新語を獲得して辞書にしてくださっているものです。詳しくはGitHubをご覧ください。

GitHubから環境構築に必要なコマンドだけを書きますと以下の感じになります。

これでNEologdのインストールは完了です。ですが、今の状態だと起動するたびにNEologdのパスを指定する必要があります。さすがにそれはめんどくさいので、デフォルトで使用する辞書を変えてしまおうと思います。

そのために編集するのはmecabrcです。homebrewでMeCabをインストールした場合、mecabrcは”/usr/local/etc/mecabrc”にあります。これを以下の通りに編集します。

NEologdのパスはご自身の環境に合わせて書き換えてください。

3. Pythonにバイディング

最後に、頑張ってインストールしたMeCabをPythonから呼び出せるようにしたいと思います。と言ってもpipが使えるならこれまたメチャクチャ簡単に以下のコマンドでインストールできます。

4. 起動してみる

テスト用に以下のPythonプログラムを書いて実行してみてください。

これの結果、以下のような感じに出力されれば完了です。お疲れ様でした。


コーディングで分からないことがあれば
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おわりに

さて、テケトーに最低限に書いてきました。これでサブ環境にいつでも移行できそうです。メインのデスクトップはどうにかしなくちゃいけないなぁって憂鬱です。


MacでPython+mecab
HomebrewでインストールしたMeCabの設定ファイル(mecabrc)の保存場所

2017-11-23自然言語処理MeCab, macOS