GMOクラウドVPSを使ってみたよ
どうも、今回はGMOさんが運営しているGMOクラウドのVPSをかれこれ1年ほど使ってみたのでその使用感だったりをレビューという形で記事にしていきます。
Contents
1. GMOクラウドVPSの概要
まずは、このサービスの概要から紹介します。GMOクラウドのVPSはその名の通りGMO系列会社のGMOクラウド株式会社さんが運営しているVPSレンタルサーバーのサービスです。現在国内だけでも、様々はVPSサービスが群雄割拠のご時世ですが、それでも、こちらのサービスは存在感を放っていると思います。何と言っても780円という低価格でも他のサービスに引けを取らないスペック、サービス開始直後からWebサイトを運営できるテンプレート・パッケージ、さらに契約後にプラン変更ができるので始めは低価格のプランで初め規模が大きくなったら上位のプランに変更するということができると言った点がこのサービスの良い点でしょう。
2. 契約してみた
自分は今回CentOS1GBプランのLAMPテンプレートを契約しました。対応OSはCentOS以外にもUbuntu,Debianがあり、4GBプランからは加えて複数サイト運営に強いCloudLinux、6GBプランからはWindowsServerが使えるようになります。また、プランは1GBの他にも、2,4,6,8,12GBプランがあります。そして、今回契約したCentOSでは、何も設定されていないまっさらのもの,LAMP,JAVA,Ruby on Rails2,Ruby on Rails3という5つのテンプレート・パッケージから好きなものを選ぶことができます。
契約時にはそのサーバで使用するドメインを登録することができます。自分は同じGMO系列で提供されている「お名前.com」さんで取得したドメインを登録しました。今回は試していませんが、ここで登録するドメインはサーバ契約時に新たに取得することもできるみたいです。また、ドメインを登録しなかった場合はGMOさん側で専用のサブドメインを割り当ててくださるみたいです。
そして、契約期間ですが、選択肢は1ヶ月,6ヶ月,12ヶ月があります。お値段は契約期間が長いほど安くなっています。今回自分は思い切って12ヶ月で契約しました。すると1ヶ月毎の契約と比べて約200円も安くなるんですね。これは自分のような弱小開発者には嬉しい限りです。もし、サーバーを時々しか使用しない人なら従量課金制のサービスを利用する方がいいと思いますが、今回は契約期間中ずっと運用するつもりなので、月額料金で全然オッケーです。
というわけで、無事契約することができました。
3. 使ってみた
契約が終わってからしばらくするとレンタルしたサーバーが使えるようになります。サーバーの起動や停止などのサーバーに関する操作は、以下の画像のようなユーザページのVPSコンソールから行うことができます。このコンソールでは、サーバーの起動・停止以外にもサーバー情報の確認やドメイン設定、OSの再インストールなどを行うことができます。機能は必要最低限という感じです。
というわけでコンソールでサーバーを起動し、しばらくすると画像の左上のようにサーバーの状態が”ON”になり、無事起動できました。その後サーバーに登録したドメインにブラウザからアクセスすると無事Webページが表示され、正常に動作していることが確認できました。
4. 良かったところ
ここまでは使用感というより、基本情報という感じで書いてきましたが、ここからは自分のレビューを中心に書いていこうと思います。まずは、実際に使ってみて良かったなと思う項目について紹介していきます。
1. コストパフォーマンス
やはり、まず一番に挙げられるのがコストパフォーマンスという点です。この記事の初めでも述べましたが、昨今のVPS界隈は群雄割拠状態です。故に価格競争も発生しています。実際にスペックという面を一切考慮しなければ、月額400円程度で始められるVPSレンタルサーバーも存在しています。しかし、このようなサービスでは正直「安かろう悪かろう」という言葉が当てはまっているなと感じてしまいます。実際、このようなVPSサービスを利用したことがありますが、実際に使ってみるとスペックがイマイチ足りず、結局別のVPSサービスに乗り換えてしまいました。もちろんロースペックで十分という人は沢山いると思うので、このような「格安VPS」も必要です。しかし、自分のように、「ちょっとだけ本気を出してサービスを作った弱小開発者」には少し物足りないスペックというのが現実です。
そこで登場するのが今回使い始めた1,000円弱くらいのVPSレンタルサーバーです。このくらいの値段でもまだ十分に「格安VPS」の領域だと思いますが、この価格帯になると(厳密な意味で)必要最低限のスペックを得ることができます。そこで、この価格帯で提供されているサービスを調べると、このGMOクラウドVPSがCPU,メモリなどのスペックの点で頭一つ抜きん出ているのがわかると思います。さすがに、この価格帯の最低価格というわけにはいきませんが、スペックを考慮すると十分な選考理由になると思います。
さらに言えることとして、たくさんある格安VPSの価格帯の中でも、運営会社がGMOグループだから安心できるということが挙げられるでしょうか。GMOグループといえばお名前.comやConoHaという超メジャーサービスも運営していますし、簡単には落ち込まないだろうという、一種のネームバリューがあると思います。実際、自分もそれで選びました。
2. 最小プランからでもスモールスタート
上記でも述べましたが、このVPSでは契約しているサーバーのスケールアップを行うことができます。これを利用してサイト運営開始時は低価格のプランで始め、サイト運営が軌道に乗ってきたらより上位のプランに変更するということができます。
運営会社によっては最低プランからのスケールアップはできない、または自分でデータを移動させなくてはいけないということがあります。しかし、こちらのサービスでは全プランからスケールアップができ、データの移動も不要とのことです。
これは弱小運営者には、コスト面と人的リソース面で嬉しい限りです。
3. 無料体験期間
いくらGMOさんが運営と言っても、初めてVPSレンタルを行うのは怖いものです。VPSに慣れている人でも、サービスの仕様によっては困ってしまう人もいると思います。そんな人でも大丈夫なように、なんと15日間もの無料体験が提供されています。
4. 大人向けサイトが構築できる
GMOクラウドVPSさんは日本国内のVPSレンタルサーバーでは珍しく、アダルトサイトが許されています。この手のサイトジャンルは、国内のVPSにおいて、ほとんどの運営会社さんで規約によって禁止されています。VPSのような仮想専用サーバーでなく、共用レンタルサーバーやブログサービスではいくつか存在しますが、PHPやCGIなどが使えなかったり、コストパフォーマンスが低かったり、運営会社が怪しすぎるといったことが散見されます。かと言って、海外の会社が運営しているVPSサービスを利用するのもなんだか怖い。とういう感じで、どうしてもこの手のWebサイトを運営したい人は卍柄めになってしまいます。
そんな中で、このサービスではサーバーの環境構築から自分の好きなようにできますし、国内の大手企業でなので運営元も申し分なしとまさに救世主ですね。
5. 悪かったところ
さて、ここまで良かった点をメインに書いてきましたが、どんなもの、サービスにも良くない点というものは存在します。というわけで、実際に使ってみて良くなかったなと思った点を紹介します。
1. VPSコンソールの動作が微妙
上記で紹介した、サーバーに関する操作を行うVPSコンソールですが、「サーバーの起動」を選択しても起動されないことやコンソールのステータスの更新がまったりしすぎているということがあります。正直、VPSコンソールはほとんど使いませんし、2,3回やればちゃんと動くので、そこまでは気になりませんが、急いでる時には、困ることもあるかもしれません。できればそのような事態には陥りたくないですが・・・。
2. サーバの起動が遅め
サーバの起動やOS再インストールがかなりゆったりしています。一回起動してしまえば、処理や通信など特別遅いと感じることは、ほとんどないのですが、起動がやたらと遅いと感じてしまいます。きっと慎重に起動してくれているのでしょう。
おわりに
今回はGMOクラウドVPSのレビューを行ってきました。過去にいくつかのVPSサービスを利用してきましたが、この記事を書いたことで、GMOクラウドVPSさんは、コストパフォーマンスが高く使いやすいいいものだと改めて認識しました。
書いた本記事を読み返して、「なんだかすごくGMOさん寄りのレビューになってしまったな」なんて思いましたが、これは自分がチキンで悪いところを書けなかったというのもあるかもしれませんが、それを差し引いても、それだけいいサービスだということだと思います。
とりあえず自分が言えることは、「自分がこのサービスを利用していて感じたことは全て書いたので、これを読み、ご自身でいいサービスか判断してください!!」ということです。